風呂釜や浴槽を傷める入浴剤とは

入浴剤について

入浴剤は、お風呂の時間をリラックスしたり、健康や美容に良いとされる効果を期待したりするために使われるものですが、中には風呂釜や浴槽を傷める可能性のあるものもあります。

風呂釜や浴槽を傷める入浴剤とは、どのようなものなのでしょうか。また、風呂釜や浴槽を傷めない入浴剤の選び方や注意点は何でしょうか。そんなお風呂に関する疑問を考えていきましょう。

風呂釜や浴槽を傷める入浴剤の種類

入浴剤には、さまざまな種類や成分がありますが、その中には風呂釜や浴槽に影響を与えるものがあります。特に注意すべき成分は以下の通りです。

  • イオウ分:イオウ分は、温泉成分の一種で、湯の花や温泉の素などに含まれています。イオウ分は、風呂釜や給湯器の金属部分を腐食させたり、黒ずんだりすることがあります。
  • 塩分:塩分は、バスソルトやエプソムソルトなどに含まれています。塩分は、風呂釜や給湯器の金属部分に錆を発生させたり、浴槽の表面に白い斑点を残したりすることがあります。
  • 酸化チタン:酸化チタンは、にごり系の入浴剤に含まれています。酸化チタンは、風呂釜や給湯器の金属部分に付着して取れにくくなったり、浴槽の表面に白い粉を残したりすることがあります。
  • 強酸性・強アルカリ性:強酸性・強アルカリ性の入浴剤は、pHが4以下または10以上のものです。強酸性・強アルカリ性の入浴剤は、風呂釜や給湯器の金属部分を腐食させたり、浴槽の表面を変質させたりすることがあります。

これらの成分は、風呂釜や浴槽だけでなく、配管や給湯器にも影響を及ぼすことがあります。

風呂釜や浴槽を傷めない入浴剤の選び方

風呂釜や浴槽を傷めない入浴剤を選ぶためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 製品の説明書や表示を確認する:入浴剤のパッケージには、使用方法や注意事項が記載されています。浴槽や風呂釜への影響や成分に関する記載をよく確認してください。注意書きに「風呂釜を傷めない」「浴槽に影響を与えない」「追い焚きには使用できない」などが明記されている入浴剤を選ぶことが重要です。
  • 日本浴用剤工業会の推奨する入浴剤を選ぶ:日本浴用剤工業会が推奨する入浴剤は、浴槽や風呂釜に安全であるとされています。
  • エプソムソルトを利用する:エプソムソルト(硫酸マグネシウム)は、塩が入っていないため風呂釜を傷める心配がありません。 また、24時間風呂での使用や追い焚きもOKです。

適切な入浴剤を選び、注意書きに従って使用することで、風呂釜や浴槽に影響を与えずに入浴を楽しむことができます。

お風呂に入浴剤を入れるときの注意点

お風呂に入浴剤を入れるときには、以下の注意点を守りましょう。

  • 入浴剤を入れてはいけない風呂は?:一般的なバスタブの素材には樹脂、ステンレス、人工大理石などがありますが、どの素材も入浴剤の成分によっては変色や変質を引き起こすことがあります。 特に注意すべき成分は前項で紹介したものです。また、追い焚き機能付きの浴槽も入浴剤が給湯器や配管に影響を与える可能性がありますので注意しましょう。
  • 入浴剤で風呂釜は汚れる?:入浴剤を使うと、風呂釜や追い焚き配管が汚れる可能性があります。 特に、ファミリーで頻繁に入浴剤を使用する場合、風呂釜の汚れが早く進むことがあります。 また、バスオイルやバスソルトは油分が含まれているため、他の汚れと一緒に配管にこびりつくことがあります。
  • 入浴剤と浴槽の色移りについて:入浴剤による浴槽の色移りは、主にビビッドな色の入浴剤が原因で起こります。 色移りしやすい入浴剤には、染料タイプの着色料を使ったものがあります。 浴槽の色移りを落とす方法には以下のものがあります。
    • 塩素系や酸素系の酸化型漂白洗剤やカビ取り剤を使う
    • クエン酸や酢酸を使う
      • クエン酸や酢酸は、弱酸性の液体で、染料タイプの着色料に対して効果的です。 クエン酸や酢酸を水で薄めた液体を浴槽に入れて、しばらく放置します。 その後、水でよく洗い流します。
    • マジックリンやメラミンスポンジを使う
      • マジックリンやメラミンスポンジは、微細な研磨剤が含まれているため、浴槽の表面の汚れを落とすことができます。 マジックリンやメラミンスポンジで優しくこすって、水でよく洗い流します。

これらの方法で、浴槽の色移りを落とすことができますが、浴槽の素材によっては傷つける可能性がありますので、使用前に必ず説明書や表示を確認してください

まとめ

入浴剤は、お風呂の時間を楽しくしたり、健康や美容に良いとされる効果を期待したりするために使われるものですが、中には風呂釜や浴槽を傷める可能性のあるものもあります。

風呂釜や浴槽を傷める入浴剤の種類としては、イオウ分、塩分、酸化チタン、強酸性・強アルカリ性のものがあります。

風呂釜や浴槽を傷めない入浴剤を選ぶためには、製品の説明書や表示を確認する、日本浴用剤工業会の推奨する入浴剤を選ぶ、エプソムソルトを利用するなどの方法があります。

お風呂に入浴剤を入れるときには、入浴剤を入れてはいけない風呂、入浴剤で風呂釜が汚れること、入浴剤と浴槽の色移りについて注意しましょう。

以上、お風呂に関するブログでした。お風呂の時間を快適に過ごすために、入浴剤の選び方や使い方に気をつけてくださいね。🛀

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